ゲド戦記
あまり評判はよくないようだったので期待してなかったのが良かったのか、そこそこ楽しめました。
まあ、あくまで『そこそこ』で、他の人に自信をもってオススメできるかと言われれば、否なんですけど。
全体的に見せ方がイマイチで説明不足。
キャラの背景がうまく表現出来てなくて、たびたび「?」となるところがありましたが、一緒に観に行った連れはあるがままを素直に受け入れたため、気になるほどじゃなかったようです。
もともと宮崎アニメって分かりにくい作品が多いし、今回は二世が監督ですからね。
主人公のアレンが重度の鬱で分裂症の二重人格で、顔の感じが普段がアルフレドとロミオをかけて割ったような感じで、攻撃的になった時はジョバンニ化してるとは連れの談。
育ちがいいからか、元の顔の作りは上品で可愛いのに、たびたび見せる、別人のような顔には萎えたかも。
キャラ的にはハイタカ(ゲド)が好みだったのですが、最後の見せ場では思い切り置いてけぼり状態で、アレンとテルがメインの映画とはいえ、ちょっと寂しかったです。
これなら最初からハイタカの出番を減らして、アレンとテルをもっと掘り下げて見せて欲しかった。
原作未読だし、下手に前半から中盤にかけてハイタカが格好良かったので、ハイタカの活躍を期待してしまいました。
テルはテルで、伏線が微妙だったため、ラスト、いきなりな展開に呆然としちゃったし。
ここまで否定的なことばかり書いてしまいましたが、つまらなくて席を立ちたくなることはなかったし、アレンの成長物語としては楽しんで見れました。
テルも可愛かったしね。

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