ガラスの仮面 第43話
真澄さんとの会話で俄然やる気になった黒沼監督によって、演出を変える稽古をはじめたマヤ達ですが、ついに「忘れられた荒野」開演!!
初日は強い台風で、至るところで交通規制や道路の封鎖などがあり、亜弓さんや桜小路君の彼女の舞も、舞台を観に行くことを断念せざるを得ませんでしたが、真澄さんは暴風雨の中、びしょ濡れになって歩いてまでもマヤの芝居を観に来てくれました!!
なんといっても、マヤからもらったチケットが初日の舞台だし、紫のバラの人としても、聖さん経由で初日に観に行くと伝えているわけだから、来ないわけにはいきませんよね。
真澄さんは『約束は守る人(by.聖)』ですから。
公演前、マヤに紫のバラの人の伝言役としてマヤの元に来た聖さんが、今回も素敵でした。
(仮に聖さんがマヤに惹かれたとしても)絶対に想いを伝えそうにない聖×マヤも好きなんですよ。
勿論、本命は真澄×マヤですけどね。
公演前といったら、真澄さんが別荘の書棚に隠していたマヤの舞台アルバムを紫織さんに発見されてしまってました!
真澄さんが迂闊なのか、紫織さんの女の勘が鋭いのか、とにかくこれで紫織さんが完全にマヤをライバル視したのは間違いなし。真澄さんのロリコン疑惑も同時に浮上です。
…って、マヤも今ではもう子供じゃないし、ロリコンとまではいかないのか?
いやいや、中学生時代のマヤの写真もあったわけだから、やっぱりロリコン?
舞台初日。
途中、停電になるというアクシデントもありましたが、「忘れられた荒野」を完璧に演じきったマヤ。
ただ一人の観客である真澄さんにマヤが少なからず好意を抱くのは当然のことで、舞台で使った青いスカーフでびしょ濡れの真澄さんを拭いてあげるマヤに、真澄さん、どっきどき。
側で見ていた桜小路君も、柔らかな口調でそれとなくマヤと真澄さんを引き離してました。
今回でいよいよ紫織→真澄×マヤ←桜小路の関係が本格化してきたって感じですね。
公演2日目は晴天で、たくさんの著名人や演劇関係者が集まり、その中には亜弓さんは勿論、速水会長や舞、月影先生の姿も!!
速水会長から「ジェーン役は、もうマヤ以外には出来ない。何故なら、マヤが完璧なジェーンを演じてしまったから」と言わせるまでのマヤの演技。
「忘れられた荒野」は見事、演劇祭にノミネートされることに成功!!
それだけでなく、黒沼監督の生きた舞台への挑戦もあって、5日置きに演出を変えて公演することになり、ますますヒットの予感!!
ちなみに、2日目の舞台からは、スカーフは青から赤へ変更。
青いスカーフは風に飛ばされてなくなってしまったので変わりのものを用意したわけですが、これが後々重要な役割を担うのです♪

ガラスの仮面 第42巻 美内すずえ

OP zero 幾田 愛子