月葬の城 プレイ日記

昨日は久々にフリーゲームをしました。
本当は私好みの綺麗な絵に惹かれてもっと前にDLしてたんですけど、なかなかプレイする時間が取れないでいたんです。
でも、やって良かった!
今回プレイしたのは「月葬の城」というストーリー重視のゴシックアドベンチャーノベル。
大別すると乙女ゲーに分類されるかもしれませんが、攻略キャラは一人だし、そもそも意中の男性を落とすのが目的のゲームではありません。
でも、ストーリー良し、絵良し(立ち絵・スチル共にGOOD)、BGM良しとゲームに重要な三点が見事に揃っていて、フリーゲームにしておくのが勿体ないほどの良作です。
既読スキップを使って、1時間程度でフルコンプ出来てしまう短編ですが、ストーリーがとにかく良く、すごく話に引き込まれるし、まとまっているしで、面白い。
私は昔からコバルト文庫のファンなのですが、コバルト文庫系のストーリーかな。
EDは全部で3つで、トゥルーED1、バッドED2。
結構、分かりやすい選択肢なので、トゥルーEDを迎えるのはそんなに難しくなさそうなのですが、バッドEDを2回以上繰り返すと、攻略のヒントを与えてくれる親切な作り。
私の場合、最初の2回はバッドEDが見たくて、わざとそれっぽい選択肢を選びまくってました(爆)。
ストーリーですが、ある大切な儀式で失敗し、14歳から17歳までの3年間の記憶を亡くした、修道院で静かに暮らしていた聖女(イスタ)が、儀式の失敗から修道院にいられなくなり、「『黒月(ヴァール)の城』へお戻りください。黒い月があなたをお待ちです」という差出人の分からない一通の手紙を頼りに黒月の城へ訪れ、1ヶ月を過ごすというもの。
失った記憶を取り戻そうとする聖女フィアナですが、フィアナを取り巻く誰かの言葉に偽りがあります。
全体的にしっとりとした雰囲気で、聖女フィアナと騎士ノエルの恋物語にはなるのですが、一番、強烈で光っていたのは、なんといっても聖女の妹、フィオーラ!
聖女と騎士の恋物語というより、寧ろ姉妹の愛憎劇!!
あと登場するのは、メイドのリュシータと、執事のバーン。
登場人物は全部で5人しかいないのですが、全員魅力的です。
主人公のフィアナは、聖女と呼ばれるに相応しい心の綺麗な女性で、鼻につくような偽善的なところもなく、意外に行動的なところが好感持てます。
騎士のノエルは、最初、フィアナに対して冷たい態度を取るクールビューティーな人だったのですがそれには理由があり、実はとっても忍耐強く誠実な人で、とにかく萌えっ! キュンと来る。
あまりの忍耐強さに、もどかしさを何度も感じましたが、トゥルーEDの最後では忍耐も限界が来たようです♪
一番光っていたフィアナの双子の妹、フィオーラですが、登場シーンからこいつには絶対に裏があると思っていたので、豹変シーンが来た時には小躍りして喜びましたvv
愛と憎しみは紙一重な、まさに狂気の人です。大黒幕です。
「執着の対象はそっちかい!?」と意外性も見せ、とにかく最高!! フィオーラの言動ひとつひとつから目が離せない! ぜひ、黒いまま復活を!!
メイド好きとしては侍女のリュシータもはずせません。
無表情な子なのですが、すごく優しい良い子で、とにかく萌えっ! 可愛いvv
執事も好きなので、フィアナとノエルのことをいつも案じているバーンのことも好き。
興味を惹かれた方はぜひフリゲと侮らず、プレイしてみてください!
オススメです♪

ちなみに、現在は「月葬の城+」を製作中らしいです。
今度は侍女リュシータの本編終了後のある一日で、「月葬の城」のおまけとなるミニゲーム。
2006年夏コミにて開催予定の「スタンプラリー」無料配布景品CD-Rに収録予定だそうですが、企画終了後、一定期間を経過したら、サイトでもフリー公開していただけるようで……。
勿論、こちらも要チェックです!