花咲ける青少年 第7話
あんまり心配させるな。
ルマティ暗殺の命を受けた、ルマティの兄・ソマンド付きの元近衛士官のノエイ。
実直真面目で王家に対する忠誠は相当なものでしたが、だからこそ、最後の最後でルマティを暗殺をためらい、そればかりか、ルマティ暗殺部隊の仲間が痺れを切らしてルマティを殺そうとしたところを庇って負傷。
意識が朦朧とする中、面差しや雰囲気の似た花鹿をルマティと錯覚して謝罪。
その後、屋敷で治療を受け意識を取り戻すも、すべては自分が仕組んだこととして、決して黒幕の正体を明かそうとはしませんでした。
温厚で真面目そうなクインザの弟も心から慕っているようですが、ノエイは本来、とてもまっすぐな人柄みたいですね。
一方、ノエイがいくら口を割らず庇おうとしても、今回の事件の黒幕がソマンドであることは分かる人には分かることで、ルマティ至上主義のクインザはご立腹。
ソマンドがその気なら、自分も敬愛するルマティを王位につけるために手段は選ばない気になったようで、切れ者なだけに、今後、暴走しそうで恐いです。
クインザは王位はルマティにこそふさわしいと思っていますが、当の本人はあくまで王になるのは兄・ソマンドで、自分はその補佐をしたいと夢見てきたわけで、確証こそ得ていないものの、自分の命を狙ったのがソマンドであることを頭では分かっているルマティもつらいですね。
葛藤から暴言を吐いたりもしてましたが、花鹿に頬をぶたれて諭されたり、すべての罪を一身に背負う覚悟のノエイの姿を見たりして、結局、剣の鞘で肩をぶつことと、二度とラギネイの地を踏むことは許さないということで今回の罪を赦す温情を与えました。
その後、花鹿すら拒絶して一人涙したルマティですが、ここが正念場。
つらいことから目をそらさずに成長してもらいたいです。
今回はルマティ暗殺に関する話がメインだったので出番の少なかった立人ですが、花鹿が無事に屋敷に戻ってきた時、寅之助があまり怒らないであげて欲しいと頼んでましたが、実際には力強く抱きしめて、「あんまり心配させるな」と口にしたのが印象的。
顔には出してませんでしたが、相当心配していたんでしょうね。

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