タイドライン・ブルー 第9話
前回、不用意に船員の前に出て行き、不法侵入で掴まってしまったキール。
抵抗するものの、多勢に無勢、体格負け、おまけに縄で縛られてるときたら、まともにやりあえるはずもなく、髪を引っ張られたり殴られたり、地面に顔面を強打されたりと酷い目に合います。
それでも、他に仲間はいないのかと聞かれても、約束どおり決してジョゼ達のことを口にしないキール。
お馬鹿だけど、こーゆーとこは偉い!
散々ぼこぼこの目にあいながらも、フランスまで行って潜水艦を直して欲しいと頼みます…が、当然取り合ってもらえず、今度こそ絶体絶命!
キールが最後の頼みとばかりに賭けを持ちかけ、賭博好きの船長が食いついたかに見えたとき、隠れて様子を見ていたティーンは「馬鹿なことを!」とナイフを片手にキール達の前に飛び出そうとしたのですが、それを止めるジョゼ。
前科持ちのキールは「イカサマなんてやらない。真剣勝負!」と必死な目で言い、船長が賭けに乗ったことで、今度は賭けの対象を決めることに。
何が何でもイスラと再会したいキールは、勿論、これっきゃ望みはないですよね。
「俺が勝ったらフランス行って、潜水艦直してもらう!」
「で、俺が勝ったら、お前は何をくれるんだ? 俺が負けるわけねぇってか?」
船長の言い分はごもっとも。
片方だけにメリットがある賭けなんて、賭けじゃありません。
「あ、あれは? この間のと同じ船が2つある」
「小型潜行艇か。しょぼいなぁ。フランスくんだりまで行って、潜水艦修理するってのと小型潜行艇じゃあ釣り合いがねえんだよな。他にねえのかよ?」
それ以上、キールから良い賭け物を引き出せないと分かった船長は、賭けをとりやめにして、キールを再び吊るすよう命じるのですが、ここでジョゼ登場!
キールのピンチを助けます。
船長はジョゼも一緒に密航していたことが分かっていたようですね。
キールはなんで出て来たんだとジョゼに文句を言うのですが、それは船長の蹴りであっさりスルー。
ジョゼは賭けの対象としてSLBMを持ち出します。
ユリシーズ副長として、グールド艦長の名誉にかけて嘘は言わないということで信用を得て、SLBN2つで賭け成立。
ジョゼの「負けたら許さん!」に素直に「はい」のキール。
ノーマルCPなら、キール×ジョゼはかなり好きです。
恋というより、面白コンビとしてですが。
ティーンがグールドの了承も得ず勝手に取引をするジョゼに疑問を持つ中、船員達に囲まれて、賭博開始。
まず、船長が6のゾロ目。
敗色濃厚のキールですが、イスラに願掛けをし、はじめてイカサマなしでピンゾロを出し、賭けに勝ちます!
本当は恐くて仕方なかったキールは涙を溜めて安堵の喜びにひたり、ジョゼもまた、約束どおり、船を修理してもらおうと言おうとするのですが、ここで、船員の子供がイカサマだと言ってサイコロを奪い、船員達が再びキールをぼころうとしたところで、ティーンが子供(ウマオ)を拘束して発砲!
恐怖に染まる子供の父。
「馬鹿っ! お前なにやってんだよっ!?」と悲痛な叫びをあげるキール。
複雑な表情のジョゼ。
フランスに行かなければ子供の命はないと脅すティーンに、キールはお碗を投げつけるのですが、正確に銃で打ち返されたお碗はキールの顔面を直撃。
気絶するキール。
ティーンって狙撃もうまいんだね。
…って、いくらキールの命のピンチだからって、子供の命を盾に取っちゃダメだよ。
船長は子供にサイコロを自分に渡すように言い、皆の前でサイコロを改め、サイコロに種もしかけもないことを証明し、くだらないことを言ってぐたぐた騒ぐなと命じます。
そして、ティーンに向かって、「良い兄弟を持ったじゃないか。お前にそんなことさせないために、こいつは博打なんて危ない賭けに出たんじゃないか? それが無駄になっちまうぜ。……俺は賭けに負けた。フランスに行って、潜水艦の修理をするぜ」
暴力的ではあるけど、なかなか潔い性格でもあるようです、この船長。
ティーンは銃をおろし、子供を解放します。
船員達に笑いながら起こされたキールに微笑みを浮かべるジョゼ。
複雑で切なげな表情のティーン。
ジョゼはなんだかんだ言って、キールの馬鹿過ぎて純粋なところが気に入ってますよね。
でもって、ティーン。
馬鹿で無鉄砲で感情のまま好き勝手行動をしながらも、皆に受け入れられるキールに嫉妬?
多分、嫉妬もあるんだろうね。
でも、キールのそういう素直な性格が好きでもあるから、余計にやるせないんだと思う。
場面はユリシーズに変わって、食糧難など不安がいっぱいで気落ち気味のクルー達。
そこにイスラが洗濯物を配りにやってきます。
こっちはとっても元気で明るくマイペース。
大勢の男達の前でも平気で授乳しようとするあたり、相当肝っ玉が太いよ!
ってか、いい加減、赤ちゃんキールのパパは誰!?
もしかして、最終回まで分からずじまい?
船体がいつまで持つか不安に思っていたグールドにも洗濯物を渡したイスラは、とても優しく笑うグールドが、何故戦争などするんだろうと眠ってる赤ちゃんに話しかけるのですが、意外にグールド×イスラもいけるかもしれないと思い始めました。
アオイ&里山合流。
イスラのダチョウは、愛するティーンと離れ離れになってしまった寂しさに泣き叫んでます。
さてはティーンに恋したな!? ってか、このダチョウって雌? 雄?
まあ、どっちにしてもダチョウの恋は実らないだろうねってことで、シリアスに戻って、里山から何故、グールドがフランスにいることが分かったのか問いただされたアオイは、KCから送られてくる地図の存在を里山に明かします。
が、ハンマーオブエデン以前、至る所で戦争は起きており、いろんな言い分はあるだろうが、争いの一番の原因は富の奪い合いであり、地図が公になれば、豊富な地下資源など利権をめぐって再び諍いが起こることは目に見えているから里山達にすら地図を公表しないとのことで、里山はかなり不満なようです。
地図の話はジョゼ達もしていて、新国連がドゥーラビィーラの位置をすべて把握していることをティーンに確認したジョゼは、ドゥーラビィーラを切り札として使えないことにユリシーズ副長として危機感を覚えます。
でも、キールは全然、地図の価値、危険さを分かってないようですね。
「地図なんてお前も書いてたじゃん。くっせー地図」
と言われて、頬を赤らめるティーン、ラブ!
それはともかく、地図の存在を知っているのはアオイと副事務総長しか知らないと告げるティーンや、いつの時代も偉い奴ってのは独り占めするものだよなと語る船長に、「たかが地図がそんなにすごいのか」とつまらなそうに呟くキール。
でも、その地図がフリーダムに残った父から毎日送られていることをティーンから聞かされたキールは顔色を変え、「父さんは今も生きているんだ。あそこで…」と更に語ろうとするティーンに「黙れ!」と殴りかかろうとするのですが、振り上げた拳を途中で止めます。
キールもティーンもかなりのファザコンだったようですね。
いたずらばかりのちびキールとじゃれ合うKCを切なそうに見つめる、おとなしい性格のちびティーン萌え!
自分よりキールと仲の良い父、自分より父と仲の良いキールに嫉妬していると見た!!
そんなある日、ティーンは両親には秘密だと約束した上で、キールから地球に付く前に宇宙でも自由に動ける機械を使ってフリーダムに戻るつもりだと聞かされます。
「でも…危ないよ」とティーンはキールを心配するのですが、キールは絶対ナイショだと更に念押し。
そう言われると、何も言えないものの、夜、隣で眠っているキールを見たティーンは、結局、父、KCにキールの秘密をばらしてしまい、キールの計画は失敗。
ここでキールの「言わないって言ったろ! 約束しただろ!?」に結びつくわけですね。
激情にかられてティーンを殴ろうとするキールの腕を掴み、 「何故、話し合おうとしない? 暴力では何も解決できないんだ。覚えておいてくれ」とキールを諭したKCは、ティーンに向かって「よく話してくれた」と言ってくれ、ティーンは自分のしたことを父に認めてもらえたと笑顔を浮かべるのも束の間、 「でも、お前はキールと約束したんだろ。約束したなら守らなきゃいけない。覚えておいてくれ」と言われて、つらい表情に。
KCは良いお父さんですね。
でもって、ここが一番重要。
ティーンの密告の理由!
語られてはいませんが、ティーン×キール派としては、
キールと離れたくなかったから!…80%
キールが心配だったから…15%
自分だって父と一緒にいたいのに、キールだけ狡い…4%
その他…1%
…だと思うのですが、いかがでしょうか?
その夜。
地図が新国連にある限り、ユリシーズは著しく不利。
一刻も早くユリシーズに戻らなくてはと決意を固めるジョゼ&ティーン。
日は変わって、機雷を使ってグールドを炙り出そうとするてしお。
前方には浮遊樹がたくさんあります。
浮遊樹の近くでは通信がクリアになる、ということで、それは使えるかも!と表情を明るくする里山&アオイですが、キール達もまた、近くに来てました。
さて、来週はいよいよユリシーズと合流。
ティーンとイスラの再会でもありますね。
楽しみ♪

タイドライン・ブルー<1>

OP Blue treasure 栗林みな実

ED 鈴木達央 VOICE
「タイドライン・ブルー」オリジナルサウンドトラック
Posted at 22:29:37 | タイドライン・ブルー | コメント:0 | トラックバック:7