sola 第13話

「ソラ」

蒼乃が笑ってるのに、なんかしっくりしない……（泣）。

蒼乃と茉莉の戦いに、ついに決着がつきました。
蒼乃優勢な中、茉莉を庇おうと依人が邪魔をし、なおかつ、茉莉の剣に刺されたのが原因で夜禍の力が衰え、傷が治らなくなった蒼乃を見た時点で既に泣きそうでしたが、これで決着って時になってよりにもよって依人が蒼乃と茉莉の間に飛び出し、蒼乃が茉莉から奪った剣に貫かれて依人が紙に戻って死んでしまうシーンは、なんていうかもう……。
飛んでいく、元は依人だった紙を必死で掻き集めようとしながら、「嫌、嫌」と叫ぶ蒼乃が痛々しくて見てられない。
蒼乃自身の手で最愛の人を殺させるなんてあんまりですよ！！

依人を失って茫然自失状態の蒼乃を、難なく茉莉が剣で貫き人間に戻してましたが、身寄りがないばかりか、戸籍も当然なく、過去も明らかにできない、夜禍の力がないのでお金の工面も大変な状態で一人で生きていけって……二人の表情だけ見れば感動のシーンに見えなくもないのですが、蒼乃の今後を思うと鬼のような展開です。

それから1年。
蒼乃達の記憶を失っても、折り紙が好きな気持ちの変わらないこよりの前に蒼乃が現われました！！
こよりと蒼乃の組み合わせは癒されるなぁ～。
蒼乃の笑顔が眩しい。

そして、依人が通っていた学校に転入することになったらしい蒼乃。
書類とか手続きはどうしたんだ！とツッコミどころは多いですが、すっかり空好きになった真名と再会。
いつもロングスカートだった蒼乃なので、制服姿が新鮮。

青い空の下、すっかり笑顔を取り戻した蒼乃を素直に喜べれば良いのですが、空白の1年が非常に気になるというか、最愛の依人を失い一人ぼっちになった蒼乃がどうやって立ち直ったのか、そこが分からないのでいまいちすっきりしない。

それに、ラストにちらっと出てきたトマトしるこの缶２つって……。
正直、このシーンはないほうが良いように思いました。

蒼乃ファンとしては、この結末にもやもやとするものが残ってしまいましたが、総合的に見たら１クール非常に楽しませてもらい、良作だったと思います。


sola colorII(初回限定版)

colorless wind　 結城アイラ