地獄少女 三鼎 第3話
努力は才能のない人が縋る最後の希望なの。
自分が死んだ後も自分の歌が歌い継がれていくような伝説の歌手になるのが夢の人気アイドル・ジュン。
今でこそ夢を抱いて生きる彼女でしたが、昔は性格が悪く、養成所時代、同期の昌子をいじめていた。
というわけで、過去、散々いじめられた上に、ジュンと違って憧れの歌手になることすら出来なかった昌子がジュンに復讐しようとする話でした。
結局、ジュンは過去のことは反省しており、昌子に対して土下座までしてみせた。
ただ、最初、ジュンが反省したら~と思っていた昌子が、ジュンがあっさり謝罪したことで、ジュンに自分を売り込んでデビューさせるよう要求を追加したことに対しては、昌子の歌唱力があまりにひどいことを知っていたため、才能がない者は例えデビュー出来てもやっていけないので口添えは出来ないと一刀両断。
それに怒った昌子は、強請用に使おうとしていたジュンの写真を出版社に渡そうとしたけど、事前にそれを察知したジュンの事務所の人間が、300万円と引き換えに強引に写真を奪ったようで、過去、自分をいじめた同期でありながら自分だけ成功したジュンに対する妬み、歌手になる夢を諦めなければならないという絶望を抱えたままジュンのコンサートにやってきていた昌子は、ジュンが過去の罪をファンの前で告白してファンから許される姿を見て、ついに藁人形の糸を引く、と。
たとえ相手が反省し、誠意を見せたとしても、そう簡単に恨みは尽きるものじゃない。
昌子はまだ若くて精神的に未熟だから尚更。
ジュンを憎みつつも、自分の部屋にポスターを貼ったり、コンサートに行ったり、元は自分と同じ土俵に立ちながらも成功しているジュンに対して夢の代理人みたいな認識も心のどっかにはあったんだろうけど、なんとも残念な結果となってしまいました。
ジュンが地獄に流されても、ジュンはファンの中で伝説となり、自分が死後地獄行きになるのと引き換えにしてまで復讐を果たしたのに、昌子の憂いは晴れないままで、このまま昌子は絶望したまま生きるか、自殺でもしそうです。
今回のお仕置きコントですが、地獄コンサートって、もしかしてあいちゃんの趣味ですか?
そのわりには、歌いだす前に「カーン」となってしまいましたが(苦笑)。

地獄少女 三鼎 一
Posted at 08:08:30 | 地獄少女 三鼎 | コメント:0 | トラックバック:19