地獄少女 三鼎 第10話
営業マンの口車に乗せられちゃ駄目だろう……。
今回は、着物の営業マンの口車に乗せられて何着も着物を買うようになった母にうんざりして素っ気無く振舞う父に、ますます女として見られていないのではという気持ちを募らせ、更に言われるがままに新しい着物を買う母を見て、あの斉藤という営業マンさえいなければ!と地獄少女と仮契約をすました少年、和也の話。
結果としては母親の愚かな行為を助長しただけだったわけですが、和也が父に素っ気無くされて寂しそうな母のために、アルバイトで稼いだお金をこっそり母親の財布に忍ばせる行為からしても、昔から駄目駄目な母親だったら父親の方により同情がいくだろうから、あの営業マンがくるまでは母親も普通に家事をこなして、いたずらに出費を重ねることもなかったんでしょう。
そして、和也が入れたお金を、態度は冷たくても、本当は自分が綺麗でいることを喜んでいると勘違いして、夫が入れたものだと母親が思ったことからも、最初は夫も妻の着物姿を褒め、出費に関してもたまの贅沢として認めていたんだと思います。裕福な家らしいし。
正直、あんなスキンシップ過剰なよく口の回る営業マン、私ならうっとうしいとしか感じず、相手にする気にもなりませんが、営業マンが何を言ってきたって、いつまでも綺麗であることに固執するあまり、家事をほったらかしにして、限度を超えた買い物を続けるのは妻として失格でしょう。
父の態度が、更に母の不安を煽って負のサイクルを作り出したわけだから、父も母がここまでになる前にちゃんとした時間を作って互いの気持ちを話し合うべきだったかと。
結果、母をカモとして売れない着物を高く売りつけていることを携帯で同僚と思われる者に話していた営業マンの姿を見て、死後、地獄行きのリスクを思ってなかなか心が決まらないでいた和也もついに糸を引くことになったわけですが、根本的問題は何も解決していないわけだから、当然、後釜の営業マンがやってくるわけで、母の態度も変わらず。
地獄コントは普通かな。
前回、最後までセリフを言わせてもらえなかったあいちゃんが、今度は最後まで言わせてもらえて良かった。

地獄少女 三鼎 一
Posted at 17:46:19 | 地獄少女 三鼎 | コメント:0 | トラックバック:16