ガラスの仮面 第29話
亜弓×マヤで速水×マヤなお話でした。
亜弓さん、真澄さん、水城さん……少数ではありますが、マヤのことを強く想ってくれる人たちもいるのに、心が傷付きすぎて、周囲の愛情に気付かないマヤ。
真澄さんが心を鬼にしてマヤに厳しく当たって演技を続けさせようとしても、「嫌だ」「もう演技が出来ない」の一点張り。
今のマヤに役を与えるために、真澄さん、かなり無理して仕事を取ってきているだろうに、マヤには真澄さんの苦労も、その裏にあるマヤへの好意も全然伝わってないんですよね。
舞台に出ても、寄ってたかって劇団のメンバーに責められて、全然役になりきれないし。
速水×マヤ派としてはもどかしいったらない!
亜弓さんのほうは、マヤを卑怯な手で陥れたのりえにマヤに代わって復讐するために、「かーミラの肖像」のカーミラ役で、見事、演技力の差を見せ付けて、主役に取って代わりました!
原作に比べて、のりえの打ちのめされ方が全然ぬるかったのが気に入りませんが、亜弓さんのマヤへの想いはびんびんに伝わりましたよ!
亜弓の父である姫川監督も、亜弓以上に亜弓の気持ちを分かっているよう。
ってか、このパパさん、すごく家族思いの良い人で大好きです!
さて、亜弓さんは仇をうってくれたのですが、肝心のマヤの方は演技が出来なかったショックでマンションにも帰らず、公園で雨に打たれながら「自分にはもう何も残ってない」と死人同然。
マヤのいる場所に見当をつけて迎えに来る真澄さんに愛!
真澄さん、自分のやったことを相当後悔して、マヤのことどうにかして立ち直らせてやりたくて頑張ってるのに、全然想いが伝わらなくて可哀想!
役者としてだけでなく、マヤのことを本気で愛してるって自覚したのにね。
二人のちゅーシーンにはドキドキしました。
いや、口移しで薬を飲ましただけで、(多分)やましい気持ちはなかったはずだけど。
翌日目を覚ましたマヤは、家政婦から真澄さんの過去を少し聞かされますが、結局、速水家から抜け出して家出。
電車を乗り継いで、ひょんなことから保育園で住み込みで働けることになり、普通の少女としてやっと笑顔を取り戻したものの、マヤの居場所を嗅ぎつけた真澄さんに連れ戻されて泣き叫ぶ始末。
真澄さんの必死の努力もむなしく、ついに立ち直れなかったマヤに、真澄さんは断腸の思いでマヤを解放してやる決意をするのですが、最後に一度だけマヤに舞台に立ってもらいたいと願い出、それを受けるマヤ。
その舞台に亜弓さんが出ると聞いた途端に目の色を変えてやる気を出します。
亜弓さんはマヤが演劇をやめたと聞かされて少なからずマヤに失望してましたが、舞台の上で乞食役として競演することになったマヤを見てびっくり!
ここでもまたマヤは舞台上で嫌がらせを受け、本物の石をぶつけられたり、饅頭を泥饅頭とすげかえられたりしてましたが、これが返って、マヤの中に残っていた炎を燃え上がらせるんですよね!
一からのスタートになりますが、マヤにはぜひ亜弓さん、そして紅天女を目指してまっすぐに突き進んでもらいたいです。

ガラスの仮面 第三幕
OP zero 幾田 愛子