花咲ける青少年 第12話
クインザ、強引に巻き込みやがった……。
前回でマハティ編は終了。
フレドの言葉から、立人はハリーがマハティの息子、つまり花鹿とルマティがいとこだといことに気付きました。
政権争いで厄介なことになっている今のラギネイに関わるのは危険なのですが、とりあえずは平和な日常。
花鹿は遊びに行ったアパートでまたしても女性関係でトラブルを起こしていたユージィンを引き取り、連れ帰った屋敷でにこやかな表面上のやりとりとは裏腹に、心の中で悪態をつきあっている立人とユージィンが面白い。
犬猿の仲の二人だけど、相変わらず息が合ってます。
ルマティも花鹿に会いに来て、天然同士の二人がきゃっきゃうふふとズレた思考回路で夜遅くまでおしゃべりしていてそのまま同じベッドで朝を迎えて立人に叱られたり、超強気なプロポーズをしたルマティが、実はまだ恋愛感情がどんなものなのかイマイチ分かってなくて、二人揃って、いつかそんな感情が芽生える日が来るのが楽しみとかなんとか……。
花鹿を巡るライバルではあるはずなのに、立人もユージィンもルマティに対しては好意的なのも面白い。
まあ、精神的にお子ちゃまな現在のルマティには危機感を抱かないってのもあるのかもしれないけど……。
一方、ルマティを即位させるためにクインザが暗躍。
ラギネイに戻った後、あっという間にソマンドの心を掴んだようで、ノエイにソマンドからの言葉を伝えたり、ルマティに何があっても自分の忠誠を信じて欲しいと思わせぶりなことを切実に訴えて一人で先に国に戻ったり……。
しかも、クインザが屋敷を後にしてすぐ、ラギネイ国王が死去し、ルマティが反逆罪で国外退去を命じられているとの情報が立人に……。
これはもう、クインザの作為を考えずにはいられません。
花鹿もバーンズワースも問答無用でラギネイの政権争いに巻き込まれてしまいましたが、この時点でクインザが花鹿の出生について知らないってことも、後の不安の種になりそう。

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