ツバサ・クロニクル 第14話
ファイとシャオランの状況考察から始まります。
今までに行った国と違い、今回の国は魔法とか不思議な力はないようです。昔は魔法を使う者もいたそうですが、今はいないということで、不思議な力を持つ何者かがサクラを浚ったわけではなさそうです。
今回は村人も、消えた子供を捜すのが最優先ってことで、はじめから協力的です。
少なくとも城の前までは手がかりを捜しに行ってくれた様子。収穫ゼロではありますが。
目覚めたサクラ。
いつの間にか、暗い部屋に閉じ込められていました。
そのサクラは、お姫様の像と、歩いていく子供たちを目撃します。
シャオランたちは、今度はカイルから情報収集。
グロサムにはよくない噂があるそうで、どうやらサクラの羽を狙っているようです。
まあ、カイルは噂に過ぎないとは言ってますけどね。
モコナは「犯人はグロサムで決まり」と言いますが、シャオランいわく「決め付けるのはよくない。真実はたくさんの事実を集めて分かるものだから」。
良いこと言いますね、シャオラン!
ってか、ここにきて、なんだか最初から善人すぎるカイルの方が怪しい気がしてきたのですが、そんなふうに考えるのはひねくれてますか? そうですか。
でもなんか、グロサムの方が村人たちのために動いているような気がしてきたんですよね。
カイルはシャオランたちに情報を与えるだけ与えて、まあ、確かに医者としての仕事はしているようですが、消えた子供たちの捜索活動に加わっているふうでもないし。
サクラは子供たちのために脱出を試みてます。
シャオランたち一行はグロサムの屋敷に忍び込んで、手がかり捜索。
そこで、カイルが持っていたのと同じ本を見つけますが、そこにグロサムが戻ってきます。
シャオランが正直にそのことを伝えると、「俺の疑いは晴れたのか?」とグロサム。
シャオランは、自分は誰のことも疑ってはおらず、ただ事実を集めているのだと答えます。
真実を求めるなら、偏見を捨てて事実だけを集める。そうすることでいつか真実が見つかる。(父談)
そうして「お前を見ていると、昔のことを思い出す」と語り始めたグロサム。
なんだか、本格的に良い人モードになってきた! こりゃあ、やっぱりカイルが怪しい?
そして、いろいろなことが明らかになります。
それにしても、幸せな言葉が忌み言葉と言われてたって…。
で、グロサムからその本をもらったシャオランは、早速歩きながら本を読み始めるのですが、サクラがいたときは木が鬱蒼と茂っていても全然平気だったのに、今日はなんでもないところで躓くあたり、相当サクラ行方不明がきいているらしいですね。
一方。
サクラはサクラで子供たちが待っているからと、脱出のために頑張っていました。
随分、サクラも元気になってきましたよね。最初、目覚めたときは本当にぼんやりしていて、地に足がついていない感じで大丈夫か、と思っていたのですが、やっぱり少しずつでも羽を取り戻していることが大きいんでしょうね。
それにしても、何度も出てくるお姫様の像が怪しいってか、恐い。
ところで、グロサムからもらった本を読んでいたシャオランは、カイルからもらったものよりページが多いことに気付きます。
お城についての詳しい情報が、カイルのものにはなかったらしい。
そこで、シャオランは子供が窓際で黒い鳥を指差し、「こっちへおいで」と子供をうながすカイルを目撃。
わー、いよいよカイル、怪しい!
そして、シャオランはカイルと話すことにします。
でも、すべてをありのまま話すわけではなく、「今日からグロサムの屋敷を見張ることにしました」と、カイルの言葉を信じている素振りを見せます。
「それにしても、まさかグロサムさんが…」と、カイルは信じられない素振りで言ってますが、果たしてそれはカイルの本当の気持ちなのでしょうか?
でも、まだカイルが犯人と決まったわけじゃありません。
シャオランも言っていたように、真実はたくさんの事実を集めないと分からない。決め付けるのは駄目です。
もっと情報収集しないと!
その夜、カイルは外を歩いていく子供を見つけ、追いかけます。
サクラは、まだまだ脱出挑戦中。
ファイとクロガネもなにやら行動。いつも思うけど、ファイってクロガネの扱い上手いね。
サクラ、ついに脱出成功!
そして、消えた子供たちと、自分の羽を見つけます。
驚くサクラに、いつの間に現われたのか、エメロード姫が声をかけてきました。
そして、300年前の真実が明らかに。
王と后が死んだのは、羽の力を巡っての争いに巻き込まれたから。
子供たちが城に消えたのは、実は、その後猛威を振るった子供だけがかかる流行り病が羽の近くにいればかからずに済んだから。
そして、子供たちを町に返したあと、魔法を使って羽を封印したそうです。
噂では子供たちは二度と同じ姿で返らないと伝わっていましたが、それは幸福にまつわる言葉が不幸を招くという風習があったためでした。
しかし、今、町の子供たちが姿を消していたのはエメロード姫がやったことではなく、別の者の仕業でした。
エメロード姫は子供を守ろうとしていたのです。
しかし、既に死んでいる身では何も出来なかった。
羽を取り戻すには、子供たちの純粋な心が必要だから、サクラも共に…といわれ、サクラはその言葉に従います。
そして。
羽はサクラの元に。
一方、子供を追いかけてきたカイルですが、逆にシャオランたちに付けられていました。
深くマントをかぶって城へ向かう子供は囮で、自分が仕向けたわけではないのにそんな行動を取る子供を怪しがって真犯人が足を出すのを狙っていたのです。
黒幕はやはりカイルのようです。
とはいえ、事件はまだ解決したわけではありません。
次回も一波乱ありそうです。

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