ガラスの仮面 第13話
北島 マヤ: 小林 沙苗
姫川 亜弓: 矢島 晶子
月影 千草: 藤田 淑子
速水 真澄: 森川 智之
桜小路 優: 福山 潤
一般投票で一位を獲得したものの、コンクールで審査対象からはずされてしまい、劇団月影は約束どおり閉鎖。
ぼろアパートに住みつつ、みんなでバイトして演劇活動を続けていくマヤたち。
演劇に打ち込むだけでも大変なのに、バイトまでなんて、相当しんどいはずなのに、皆、どこまでも前向きで健気です。月影先生も思わず、ほろり。良い生徒たちだよね、ホント。付き人の源造もどこまでも良い人だし、月影先生は幸せ者です。
「良いバイトって、なかなか見つからないもんだね」とため息をつくレイに、ウェイトレスのアルバイトの張り紙をみて「これなんてどう?」とばかりにすすめるマヤ。
喫茶店に入ったレイは「ウェイターはいらない」とマスターにすげなく断られるものの、置いてあったコーヒーを運び、レイにうっとりした女子高生(?)は思わずケーキを追加。他からも女性から追加オーダー続出。結局、レイはウェイターとして採用(←本人はウェイトレス!と言ってますが、絶対マスターはウェイターとして雇ったに違いありません)。レイ、男前でモテモテです。顔は良いし、声も良いし、背も高くてすらっとしてるし、物腰もどこか気品があって王子様タイプだから、女の子がほっとかないのも無理ない! でも、本人は女の子にモテても嬉しくないというか、女として見て欲しいと思っているところが可愛いんですよね。
出前の配達中、リア王を見たいと心引かれるマヤ。
それをこっそり観ていた真澄さんは、紫のバラの人としてリア王のチケットをプレゼント。真澄さんって絶対、プレゼント魔ですよね(ニヤリ)。
観劇を終えて出て来たマヤに早速声をかけるところは流石! 絶対、声をかけるタイミングをはかってましたよね。真澄さんはまだ自覚はないものの、マヤにぞっこんメロメロなので、マヤの姿を見れただけで嬉しく、話が出来たら更にハッピー! マヤと会話するのが楽しくて仕方ないんですよ。普段は、堅物仕事人間なのに、マヤと接する時だけとっても人間らしくて、表情豊かなところが大好き!
でも、マヤにとっての真澄さんは冷血仕事虫。月影のことですっかり真澄さんを毛嫌いしちゃってます。夜に女の子の一人歩きは危ないから送っていこうと声をかけたものの、撃沈。マヤに「あっかんべー」までされてます。完璧に一方通行片思いなんだけど、真澄さんのマヤLOVEはマヤと会うたびに募っていくんですよね。
そして今回、水城さん、初登場! 水城さんスキー! 美人だー! サングラスはずしたところをぜひ見たい!
そんな彼女ですが、「例の件を話す良い機会じゃないのか?」と小野寺に訊かれた真澄さんが「あの子は我々を毛虫のように嫌っている。正面から声をかけても無駄。彼女と仲の良い桜小路を動かしてください」と答えると、「随分、あの子を気にかけてるんですのね」と鋭く指摘。
「仕事だからね」とポーカーフェイスで答えるものの、そんなのマヤを手に入れるための建前に決まってるじゃないですか!
「それだけかしら?」と意味深な水城さん。絶対、真澄さんの本心を、本人よりよく分かってます。驚いた表情の真澄萌え!
一方、マヤたちは掃除をして大切に使うことを条件に、教会を演劇練習の場所として使えるようになりました。やっぱり、マヤたちは演劇をしている時が一番輝いているし、楽しそうです。
遅くまでの稽古で皆は寝静まったけれど、夜中に目が覚めたマヤは月影先生がいないことに気付き、一人で公園へ。
ここで月影先生から紅天女の話を聞くマヤ。「いつか紅天女を演じられるようになるのでしょうか?」と希望を胸に問いかけるマヤに、月影先生は「木になってみなさい」と命じます。そして、木のポーズをとったマヤに石をぶつけて、思わず声をあげてしまったマヤを叱責。
いや、普通、いきなり石を投げつけられたら避けるし、「いたっ」て声もあげるから、な~んて突っ込みは、月影先生には通じません。
そして、紅天女がどれほど難しい役かを語り、「今の演劇界にこの役をやれる者はいない」「今のあなたではまだまだ」「磨きなさい。経験を積み、千も万もの役をこなせるようにならなければ、紅天女はとても」と。
マヤは紅天女に並ならぬ憧れを持つようになり、いつかこの役を演じたいと夢見るようになるわけですが、月影先生は最初からマヤにいつか紅天女を、と思っているからこそスパルタ教育してるんですよね。
その後、中学生だからとバイトを首になったマヤの元へ桜小路くんが(←声聞いただけで「キャー」と悲鳴を上げるくらい好き。アルベールー!!←違)!
土手にマヤと二人きりの桜小路くんは、マヤを劇団オンディーヌに誘います。真澄さんや小野寺に利用されているわけですが、その想いは本物でとても純粋です。こんな好青年に両手を掴まれて勧誘されたら、ころっといきそうなものですが(マヤも頬を染めてました。初い初いしいなぁ、もう!)、月影の皆を裏切れないとマヤ。
桜小路くんは、これは裏切りじゃない、もっと自分を大事にしなくちゃと言いますが、マヤはそういうところ、頑固です。みんなが好きだからと断ると、「僕、より?」と桜小路くん、めっちゃ悲しそう! 桜小路くんはこれでもかってくらいマヤラブなのに、マヤは桜小路くんが想うほどは彼のことが一番大切ってわけじゃないところが切ない。
でも、良い人だから自分の方こそごめんと言って、僕はあきらめないからって笑顔で言って去っていくんですよね。
さて。バイトをクビになったマヤはなんとかして他の収入先を見つけなければなりません。そんな時、クラスメイトが田淵エミの友人役が一般公募されてるって言ってるのを聞いて、思い立ったが吉日。早速、オーディションへ。
結局、田淵エミの友人役としては、キャラじゃなかったのでオーディションには落ちますが、足の不自由な女の子役としてちょい役をゲット。
セリフもたった一言だけですが、マヤは熱心に演技の稽古。
ここでも月影先生は、足の不自由な役として階段を昇るマヤの足をはらい、思わず不自由なはずの足に力をこめて階段から落下するのを防いだマヤを叱り付けるのですが、「ここでマヤが怪我したら、傷害罪で訴えられるのでは?」とか突っ込んじゃいけないんでしょう。だって月影先生だから(←意味不明)。
それからもマヤはくじけることなく、より良い演技をするため、ロープで足を縛ることで本物に近付こうと努力。
一方、主演の田淵エミは演劇を嘗めきってます。でも、可愛いのにすごく馬鹿っぽいし、大根ぶりが最高に面白いしで憎めませんでした。監督は頭が痛いでしょうけど(笑)。
そんなエミは、一生懸命なマヤが気になるのか、なんでちょい役のためにそこまでするの、と声をかけます。マヤは「演劇が好きだから一生懸命やりたいの」と瞳を輝かせて答えますが、ここではエミも「変な子」くらいにしかマヤを意識していなかった模様。本番は来週ですね。

ガラスの仮面 第1幕