「頭文字D」の萌えどころ。
好評連載中のこの作品は、言わずと知れた走り屋たちがバトルを通して成長していくお話です。
少し前になりますが、職場で昼休みに発売されたばかりの31巻を読んでいたら、隣に座っている男性に驚かれました。
一般では男性向きなコミックだと思われているようです。
イベント行ったら、イニD取り扱っているのってあっちもこっちも腐女子だらけですけどね(笑)。
ご存じない方のために、簡単なストーリー紹介。
父子家庭に育つ高校生の藤原拓海は普段は天然ボケボケ。男臭さがなく可愛い系の顔をしている。
ガソリンスタンドでバイトをしているものの、車好きの仲間たちの中で一人だけ車にうとく、呆れられていた。
しかし、本当は13歳のときから父が営んでいる豆腐屋の手伝いとして、眠いのに嫌々毎朝秋名峠の向こうまで豆腐を配達していたダウンヒルのスペシャリスト(←無免許運転は絶対にしてはいけません!)。
ある日、走り屋の間で有名なレッドサンズというチームのナンバー2、高橋啓介をひょんなことからハチロク(サイドにでかでかと書かれた「藤原豆腐店」が笑いを誘います)という時代錯誤な車でバトルで破ってしまったことから、拓海の人生は大きく変わる。
強豪とのバトルを重ねるうち、元からレベルの高い走りをしていた拓海は、加速度的に成長を遂げる。
車の魅力にとり憑かれ、より速く走りたいという気持ちが強まった拓海は、ある日、啓介の兄で、密かに憧れていた高橋涼介から「プロジェクトD」の誘いを受ける。
悩んだ末、その申し出を受けた拓海は、啓介と共に「プロジェクトD」のダブルエースの一人として、更に高いレベルのバトルを繰り広げていくことになった。
……って感じでしょうか。
といっても、私は車のことなんて何も知りません。
原作・アニメ共に話のほとんどがバトル(拳と拳の勝負じゃありませんよ? 峠をいかに早く走るか競うんです)のため、はっきり言って走り屋たちが話していることなんてまったく分かりません。そもそも、頻繁に飛び交う専門用語がまったく分かってないんだから仕方ないじゃないですか!
いまだに「アンダーギア」すら分かってませんよ。なんだか説明もあったみたいですが、そもそも説明の基本にあたる部分からしか分かってないんですから、当然っちゃあ当然です。
アニメならまだ動画だし、音声もあるし、話が進むのも早いから気になりませんけど、コミックでは、一冊まるごと、「ゴゴゴ……」「ガガガ……」だけで終わることもしばしば。
いや、まだコミックはいい。一冊とおして、人間の顔がまったく載ってなかった、なんてことは流石にありませんから。
でもっ、雑誌では本当によくあるんです! 車しか載ってない! しかも、ほとんどバトルも進んでない! 何度、「え? これだけ? ゴゴゴ、ガガガしかないよ」「結局、今回のテーマは何? 何が言いたかったの?」と思ったことでしょう。
にもかかわらず、やめられない止まらない!(おやつはカール♪を食べながら、この記事を書いてます)
くどいくらいに出てくる作者の解説、車好きたちがこれでもかって語りまくる専門的なお話。その内容を理解なんてできませんけど、熱さはびしびし伝わってくるんですよ。車のことなんて分からなくても、面白いんです。話に引き込まれちゃうんですよ。若者もオヤジも老若男女問わず、とにかく熱い!
まさに、しげのマジック!
というわけで、走り屋たちの繰り広げる熱いバトル、それに関わる登場人物たちのドラマ。
普通に読んで(観て)面白いんですが、そこはそれ。萌えキャラいっぱいなのに、どうして萌えずにいられようか!
ってことで、私の一押しは、可愛い顔して本当はとっても格好良い拓海と、格好良いんだけど可愛い啓介こと啓ちゅけちゃまと、いったいどれだけ私を笑かしてくれるんですか、赤城の白い彗星(通常の3倍速いらしい)涼介。
そしてそして、無精ひげにさえときめかずにはいられない、クレイジーな親父、文太(拓海パパ)!
他にも個性的なキャラがいっぱいなのですが、特にこの4人が大好きです。
以下、やや妄想入った解釈。
拓海→文太
クソ親父! 絶対追い抜いてやる! 反抗的だけど、実力はこれ以上はないくらい認めている。口を開けば文句ばかりだが、実はかなりのファザコンと見た!
文太→拓海
馬鹿息子。でも、本当は目に入れても痛くないくらい可愛い、妻の忘れ形見。自分が車大好き人間のため、拓海に対してスパルタ教育をしているが、拓海は気付いてないらしい。親馬鹿。
啓介→拓海
一目惚れ。最初は自覚なしのストーカーで、拓海には変な奴と思われていたが、本人は愛しの君にそんなふうに思われていたことなど知らない。好きだからこそ拓海にだけは負けられない、格好悪いところは見せられないと、日夜、自分を鍛えている。
涼介→拓海
可愛くて面白い奴(←面白いのはお前だ!)。弟の啓介も可愛いが、拓海のこともめちゃくちゃ気に入っている。自分を印象付けるために、バトルの申込みに薔薇の花束まで添えた強者。今のところ、拓海を自分だけのものにしたいのか、可愛い啓介と拓海が幸せになるのを祈ってあげているのか、啓介と二人で拓海を可愛がりたいのか不明。
拓海→啓介
最初は反発していたし、遅っ、とか思ってたけど(かなり失礼)、だんだん啓介の実力を認めるようになり、今ではちょっと格好良いとまで思っているけど、わざわざそれを口に出して本人に伝えてやる気はない。負けず嫌いなので、憧れの涼介に選ばれたもう一人のエース、啓介にだけは絶対負けたくない。
拓海→涼介
涼介の前では、何故か頬染めが多い。自分が車に関しての知識に疎いからか、理知的で物知りで美形でおまけにドライビングテクニックもぴか一の涼介には最初から憧れている。兄弟でも啓介に対する時とは明らかに態度が違う。自分の実力を買ってくれた涼介の期待を裏切るような真似だけは絶対したくない。
こんな感じです。
同士求む。

頭文字D (31)

頭文字D Fourth Stage VOL.7
頭文字D Fourth Stage VOL.8