ツバサ・クロニクル 第15話
前回、「子供たちを攫った犯人はあなたですね」と言われたカイルですが、勿論、すぐには認めません。
子供を心配してついてきただけだと答えるのですが、薄々気付いてはいたものの、マントを深くかぶった子供の正体はやはりモコナでした。
カイルが子供たちに催眠術をかけたのは、町の自警団の人たちが守ってくれているとのこと。
カイルが催眠療法を使うことは、町の人たちは皆知っており、シャオランはカイルの診察記録とグロサムの子供たちの失踪リストを照らし合わせて、その関連性を確かめたようです。
その上、前回、「黒い鳥」と言って、空を指差す子供を見たシャオランですが、そのとき、子供が指差した方向に鳥の姿はなく、その場にカイルがいたことはかなり大きな決め手となりますね。
ですが、カイルは「グロサムの失踪リストは信用に値するものなのか?」と更に言い逃れしようとします。
見苦しいからさっさと認めちゃえよ、と思っていたら、グロサムが町の自警団の人と一緒にその場に登場。
失踪リストは被害のあった家を一軒一軒グロサムがまわり作ったもので、歴史書と共に自警団の人に貸し与えたとのこと。
驚くカイルに、グロサムは「何故驚く?」とつっこみ。
後ろ暗いことがなければ驚く必要がないことなのにね。
でも、カイルは都合の悪いページを抜いた本をシャオランたちに渡していた。
それでも、自警団の人はまだカイルのことを信じていたようですが、ここでやっとカイルが本性を現します。
城にはカイルの求めるものがあり、それ(サクラの羽)を取り出すことができるのは子供だけだからだと。
高笑いまでして、なんか、いきなり別人なんですが…(汗)。
その頃、サクラは子供たちを城から連れ出そうとしますが、エメロード姫はサクラ一人では無理といいます。
そこですかさず、「シャオランたちを連れてくる」と言うあたり、サクラのシャオランへの信頼の強さが見えますね。
カイルは何故自分を疑ったのかとシャオランに聞きます。
そこでシャオランは、いつかカイルが「グロサムがサクラの羽を狙っている」と言っていたことを証拠にあげます。
誰も羽がサクラのものだとは言っていないのに、カイルはそれがサクラのものだと知っていた。
どう考えても変ですよね。
シャオランはまた、子供たちとサクラの居場所、そして羽の存在をカイルに教えたものは誰なのかと逆に聞き返します。
そこで、城に向かって逃げ出すカイル。
水の上を走っているように見えましたが、実は、水の中に浅い一本道があって、子供たちもそこを通っていたというわけです。
追いかけるシャオラン。
シャオランを求めて走るサクラ。
シャオランたちは子供たちを見つけ、サクラはエメロード姫に導かれて外へ出ようとするのですが、そこでカイルとばったり遭遇。
カイルが子供たちを攫った犯人だと知らないサクラは、カイルの手を取ろうとするのですが、それを止めるエメロード姫。
カイルがサクラの羽を狙っていることを告げます。
しかし、カイルはエメロード姫の姿が見えないようですね。
サクラがカイルの手を取らないでいると、カイル、豹変。
自分の正体を気付いていたのかと、サクラを襲おうとするのですが、そこにシャオランが現われ、サクラを助けます。
そのとき、いきなり城に大量の水が!
前回、クロガネが川の水を止めていた水門を壊したのが原因のようですね。
シャオラン・サクラとファイ・クロガネたちは水を挟んで離れ離れに。
シャオランはファイたちに先に逃げるように言い、自分たちは別の道から逃げようとするのですが、それを追うカイル。
しぶといです。
シャオランはサクラを先に逃がして、自分がカイルを食い止めようとしますが、サクラはシャオランを置いては行けないと拒否。
そして、二人はカイルに発見されるのですが、エメロード姫がサクラたちの助けになってくれます。
隠し扉を教えられたサクラはそれをシャオランに伝えるのですが、エメロード姫の姿が見えないシャオランがそれを信じてくれるか不安でいると、「俺がサクラ姫の言葉を疑うはずがありません」とシャオラン。
にっこり笑顔なサクラ。
ラブです。もう両思いにしか見えないのですが……。
二人は隠し扉から逃げることにしました。
しかし、それを追ってきたカイルは、例のエメロード姫の像が倒れてきて……。
シャオランとサクラは無事、逃げ延びました。サクラの羽と共に。
しかしカイルは、城と運命を共にしたようです。
エメロード姫はサクラに羽を返せてよかったと、空高くのぼっていってしまいました。
「気をつけて、誰かがずっとあなたたちを見ている」という謎の言葉を残して。
ところで、サクラは昔から霊魂などを見たり話したりすることが出来たみたいですね。
しかも、クロウ国でもそんなことが出来るのはサクラとユキトさんだけみたい。
やっぱり、サクラには何か特別な秘密があったんですね。
子供たちが戻って、町は喜びで満ち溢れ、落ち着いた頃にグロサムたちがサクラたちに礼を言いにやってくるのですが、すでにサクラたちは姿を消していました。
グロサムから借りた本と、一枚のメモ書きを残して。
「どうか語り継いでください。エメロード姫の真実の伝説を」
それにしても、エメロード姫が言っていた者と、カイルにサクラの羽を教えた者。
おそらくそれは同一人物だろうと見当はついているのですが、それが何者で、なんのためにそんなことをしているのか、不安はぬぐえないもののサクラ達は旅を続けます。
そして、それを見ている飛王と星火。

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