ガラスの仮面 第45話
一週間遅れになってしまいましたが、ようやく見られたので感想いきます。
作画に難があったのが残念ですが、今回は真澄さんの過去話でした。
2歳のとき、父親を亡くし、生きていくために母親が速水英介の家に住込み家政婦として働くことになり、一緒についてきた真澄さん。
独身だった英介は親戚達から自分達の子供を養子として引き取れとうるさく言われていたようです。
断る理由として半端じゃなく広い池を、鯉を傷付けずに泥さらいしきれれば考えてやると条件を出し、幼い子供達3人が早々に根をあげて泣き出したところ、たまたま植木屋の側にいた真澄さんに目がいった英介が、気まぐれで同じ命令をしてみたのが運の尽き。
自分の手を煩わせず、肥料として池の泥が欲しいと言っていた植木屋に泥さらいをさせ望みを叶えた真澄さんに目を付けた英介は真澄さんのことを調べ、自分の跡を継がせるに足る人物と見込み、真澄さんを手に入れるために真澄さんの母と結婚。
その後、妬みの恐ろしさとか、人間の表の顔・裏の顔を身を持って勉強させられた真澄さんでしたが、ある日、誘拐され、電話で助けを呼んだときに見捨てられたのが決定的!
その時は死にかけになりながらも、運もあって自分自身の力で生き延びることに成功しましたが、英介への憎しみは最早、消すことのできないものとなり、その上、中学生時代に火事があった時に、紅天女の打掛を守るために母が死んだのに、母より紅天女を大事に思っている英介に怒りが頂点に達した真澄さんは、英介からすべてを奪ってやろうと決意。
勿論、英介はオタクの域を遥かに超える凄まじさの紅天女狂で、紅天女コレクターなので、紅天女を自分のものにするのが一番の夢です。
何十年もストーカー行為を続け、紅天女グッズを集めるだけでなく、紅天女を上演するために会社まで興すなんてとっくの昔にファンを通り越してますよ。
そんなわけで冷血仕事虫と化した真澄さんですが、血も繋がっていないのに英介と似たもの親子だったようで、マヤと知り合うや否や、英介並みのマヤの追っかけとなりましたとさ♪って話でした。
恋い慕う対象から嫌われるところまで一緒ってところが、なんとも切ないですが。
過去話以外では、真澄さんの留守中に真澄さんの家にやってきた紫織さんが、幼い頃の真澄さんの写真を見て、あるときを境に一度も笑顔を見せない真澄さんに強い違和感を覚えたこと。
英介から早く婚約しろと急かされながらも、紅天女を上演するまではそんな気分になれないと、正式な婚約から逃げてる真澄さん。
真澄さんが紫のバラの人であることの決定的証拠を掴み、自分が最も慕っていた人と、自分が最も憎んでいた人が同じだったことにショックを受けるマヤってのがありました。
とはいえ、「こんなのってひどい!」とか言っているマヤですが、一度、真澄さんのことを紫のバラの人として意識すると、やめられないとまらない。
紫のバラの人への思慕>>真澄さんへの憎しみのマヤなので、今後の本格的な恋愛ドラマが楽しみですvv
まずは、紫のバラの人=真澄さんと気付いたからこそ思い当たる、今までの真澄さんの態度の裏に隠されたものに早く気付いてもらいたいですね。

ガラスの仮面 第42巻 美内すずえ

OP zero 幾田 愛子