ツバサ・クロニクル 第16話
「強さってなんでしょう? 力が強いだけではない気がします。
強さの中に何かがあって、はじめて人は強くなるのかもしれません」
いきなり不気味な像から赤い閃光が出て、シャルメンって女の子の額に何か赤い紋様が!
駆け寄ってシャルメンを抱きしめたのは、シャルメンの恋人でしょうか?
牛みたいな角の生えた、まぬけ面のマスクをつけた人々が競技場で闘っている最中、時空を越えてワープしてきたサクラたち。
どうもこの競技は国一番の強者を決めるもので、勝者には聖なる宝物を与えられるらしいですね。
聖なる宝物がサクラの羽である可能性も高く、参加することにしたシャオランたち。
しかし、その国には「ゾラの雷」っていう特殊能力があり、いつもは使用を禁じられているけれど、このときばかりは使ってもいいらしく、なかなかに手ごわそう。
サクラはシャオランに言われて、安全な場所に避難しますが、シャオランたちのことが心配そうです。
まずはクロガネ。
「ゾラの雷」での攻撃もものともしません。
ファイも余裕です。
シャオランもやっぱり余裕。
その頃、サクラはシャルメンに駆け寄った青年、キーファに会います。
どこか、シャオランに似てますね。
シャルメンもなんか全然普通にサクラに話しかけてきたのですが、最初のアレってなんだったんでしょう? 平気だったのでしょうか?
キーファは旅の途中で傷を負っていましたが、競技に参加する気でいるようです。
クロガネVSファイ。
クロガネはやる気満々。
「負けるのは痛そうで嫌だけど、勝ってもしこりが残りそうで…」ってことで、相変わらずのほほんとした様子でクロガネの剣を避けるファイ。
そのまま場外に逃げて、一緒に追いかけていったクロガネも場外に出て失格。
クロガネは場外に出たら無条件で失格になることを知らなかったようですね。
ファイはそのルールを忘れてたといってましたが、絶対分かっててやってますよね。
サクラはシャルメンと洗濯中。
モコナは乾燥中。
突然、シャルメンが胸を押さえて苦しみ出します。
シャルメンを寝かしつけると、キーファは競技場へ行こうとしました。
シャルメンは一年前、なんでも望みが叶うという遺跡に入って呪いを受けて、そのせいで残りわずかな命に。
キーファはその呪いを解くためには「聖なる宝物」を手にできるほどに強くなければならないとの言葉を聞いて、シャルメンのために競技で優勝しようとしていたんですね。
一方。
ファイとクロガネが失格でシャオランは勝者となりますが、「聖なる宝物」は望んでいたサクラの羽ではありませんでした。
そこに、「聖なる宝物」を渡してもらおう、とキーファが立ちはだかります。
シャオランVSキーファ。
キーファは火を使うみたいですね。先ほどまでの相手とは違って強いんですけど、シャオランはそれ以上に強い。
キーファの涙を見たシャオランは、彼が訳ありだと察し「聖なる宝物」を差し出します。
サクラと一緒にそれを見ていたシャルメンにまで「シャオランは心が強い」とまで言われてました。
そして、シャルメンの呪いは無事解けました。
ところで、シャルメンの望みとは「ある人と結ばれたいと願ったから」でした。
勿論、その「ある人」とはキーファで、二人は手をつないでラブラブしながら故郷に戻っていきます。
今回はハッピーエンドでよかったですけど、もし「聖なる宝物」がサクラの羽だったら、どちらかが倒れるまで闘うしかなかったわけで、これからのことを考えるとそう楽観視してはいられないのが難しいところですね。
シャオランにとっては、たとえ相手にどんな理由があったとしても、やっぱりサクラが一番ですから。

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